米Yahoo!は11月29日 (現地時間)、ウイジェットツールの最新版「Yahoo! Widgets 4.5」を発表した。HTMLとFlashのサポートが追加されたほか、Document Object Model (DOM)に対応する。Windows版 (Windows XP SP2/ 2000 SP4/ Vista)とMac版 (Mac OS X 10.3.9以上)が用意されている。

HTMLとFlashのサポートは、より容易な開発環境を用意することで開発者層を広げるのが狙い。HTMLサポートはWebKitをエンジンとし、HTMLオブジェクトにローテーションや透過など標準的なKonfabulatorエフェクトを適用できる。ウイジェットのユーザーインタフェース全体をHTMLとAjaxで記述できるが、セキュリティ上の理由からKonfabulator機能にアクセスできるのはローカルのHTMLのみに制限される。Flashオブジェクトも同様にKonfabulatorオブジェクトと組み合わせられるが、FlashからKonfabulator APIを呼び出すことはできない。

このほかバージョン4.5では、セキュリティブロックが強化され、ファイルシステム・アクセスやインターネットアクセスなどウイジェットの動作を開発者が詳細に特定できるようになった。例えば、ウイジェットがセキュリティブロックで認められていない動作を実行しようとすると、Konfabulatorが有害な可能性があると判断する。レガシー・ウイジェットのようにセキュリティブロックに対応しない場合は、その点がユーザーに通知される。

バージョン4.5リリースの直前にYahoo!はWidget Galleryのデザインを刷新した。Yahoo! Widgets 4でInstall-o-Maticテクノロジが採用されたことで、ユーザーは必要コンポーネントを気にせずにウイジェットを導入できるようになった。そこでギャラリーページから導入支援に関する情報を省き、ユーザーがウイジェットを効率的にブラウジングできるデザインに変更した。フロントページには中央にウイジェット用の検索ボックスが置かれ、その下に最新ウイジェットのリスト、レート平均とダウンロード数のトップ4などが並ぶ。フロントページのランキングや検索結果はRSSフィードに対応し、ユーザーはRSSリーダーを使ってそれらの情報を常にチェックできる。