Mozilla Foundationは26日(米国時間)、Mozillaプロジェクトの開発コミュニティ向けニュースレター「about:mozilla」上で、Mozillaの最新開発動向を明らかにした。その文書からは、現在βテスト中のFirefox 3に関する記述のほか、メモリリーク問題への取り組みなど、今後のMozilla / Firefoxを知るうえで重要な情報が読み取れる。

現在開発中のFirefox 3については、先日β第1版の公開が開始されたことについて触れたうえで、Mac OS X向け新テーマの試作品「Proto」が提供中であることに言及。このアドオンをFirefox 3 β1へインストールすれば、Mac OS Xネイティブのルック&フィールに近い金属調の外観に変更できるという。なお、Firefox 3 β1は27日の段階で約50万コピーがダウンロードされ、β第2版ではMac OS XのほかWindows VistaとLinuxについても、新しいユーザインターフェイスが提供されるとのこと。

以前から取りざたされているメモリリークの問題に関しては、常に開発における優先事項であったと明かしたうえで、Firefox 3の開発に従事しているStuart Parmenter氏のブログを紹介。特にFirefox 1.5以降で顕著とされるメモリ消費量増加傾向について、問題点の切り分けとFirefox 3で行われる対策が挙げられている。

Mozilla Foundationの新しい寄付制度の紹介も行われている。従来は使途が特定されない寄付のみ可能だったが、「Directed Giving Program」と題されたプログラムでは、BugzillaとSeaMonkey、CaminoとMozilla accessibilityのいずれかに使途を限定する形での寄付を受け付ける。寄付金がどのように使われたかは、Mozilla Foundationによる追跡調査が行われるとのこと。

Firefox 3では、Mac版のUIが大きく変わる(左が現在のもの、右が新しい「Proto」)