コレガは、アンテナ用同軸ケーブルネットワークアダプタのスターターキット「CG-CXAD01SET」(親機と子機各1台)と増設用子機「CG-CXAD01」を発表した。発売は12月上旬を予定しており、価格は、CG-CXAD01SETが2万3,688円、CG-CXAD01が1万4,175円。

電灯線よりもノイズの影響を受けにくい同軸ケーブルを使用したネットワークアダプタ「CG-CXAD01SET」

アンテナ用同軸ケーブルネットワークは、テレビアンテナの屋内配線をネットワークケーブルとして利用するシステム。ネットワークケーブル以外のケーブルを使用するネットワークとしてはPLCが一般的だが、PLCでは電灯線を使用するため、外部からのノイズによる速度低下や、周囲への電波障害などが問題となることがある。アンテナ用同軸ケーブルを使用したネットワークでは、シールドされた同軸ケーブルを使用するため、これらの問題が発生しにくく、同製品では実効スループット約69Mbps(FTP測定値)を実現している。

設定はほとんど不要で、アンテナコンセントと接続するだけで、自動的に認識される。最近の住宅では、各部屋にアンテナコンセントが設置されているケースが多く、そういった住宅では、PLCと同様の使い勝手を実現することが可能だ。

各子機には、アンテナの入力/出力と2基のLANポート(100BASE-TX/10BASE-T)が装備されているため、デジタルテレビとハイビジョンレコーダーをネットワークに接続する場合、これ1台でOKということになる。また、子機は最大8台まで増設可能だ。

ただし、集合住宅では、セキュリティの面から使用しない方がよいとのことだ(別の部屋にもそのまま信号が流れる)。また、CATVとは同じ周波数を使用するため、共存できない。