米Fuserは、複数のEメールアカウントやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を使いこなす、米インターネットユーザーの利用実態などを調査した最新レポートの発表を行った。便利なはずのオンラインコミュニケーションツールが、かえって時間を奪う、ストレスに感じられるといった現状も明らかになっている。

同レポートは、EメールやSNSなどを活用している13~42歳の米国人男女1,100名以上を対象に調査を実施。調査結果によれば、複数のEメールアカウントを持ち、何らかのSNSを利用しているユーザーが全体の79%に上った。複数メールアカウントを活用するユーザーの割合は、大学に通う年齢層(18~21歳)で最も多くなっている。また、日頃から複数のSNSを利用しているというユーザーも全体の43%に達した。

EメールやSNSの利用に毎日平均1時間以上を費やしているとの回答者が87%に上ったほか、必ず毎週10時間以上をEメールやSNSでのコミュニケーションに費やしているとの回答も66%に達した。

同社COO兼社長 Jeff Herman氏は「今回の調査では、複数のEメールおよびSNSアカウント上のメッセージ処理にも、かなりの時間と労力が費やされていることが明らかになった。皮肉なことに、そもそもこうしたコミュニケーション媒体は、より簡単に生産的なコミュニケーションを促進する目的で開発されたにもかかわらず、数多くのアカウント処理がストレスを生むタスクともなっているようだ」とコメントした。

なお、同社は今年9月より、「Yahoo! Mail」「Gmail」「Hotmail」「.Mac」などのWebメールや、POP3およびIMAPプロトコルのEメール、「MySpace」「Facebook」のSNSアカウントに届くメッセージを、すべて同一のブラウザ画面で一覧表示できる新サービスのβ提供を開始。Windowsでは、Internet ExplorerまたはFirefox、Mac OS XではSafariまたはFirefoxに対応している。単に一元管理されたメッセージを閲覧するだけでなく、どのEメールやSNSアカウントでも自由に用いてメッセージを送信できる便利なサービスが無料で提供されている。