NECは21日、IAサーバでの仮想化技術への対応強化について発表した。具体的には、仮想化対応を強化したブレードサーバ「SIGMABLADE」3モデルの発売、複数の仮想環境を統合的に管理可能なソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter 2.0」の発売、技術支援体制の強化、の3点からなる。

SIGMABLADEでは、インテル・バーチャライゼーション・テクノロジーを実装し、プロセッサ・レベルでの仮想化支援機能を持つ最新プロセッサ「クアッドコア インテルXeonプロセッサー5400番台」を採用、最大48GBのメモリ搭載を可能とすることで、仮想化環境に最適なブレードサーバとしたという。スタンダードブレードサーバ「EXpress5800/120Bb-6」、外付けストレージ接続専用ブレードサーバ「同d6」、高拡張、高信頼ブレードサーバ「同m6」の3モデルで、それぞれプロセッサのクロック周波数の異なる2機種(3.16GHzまたは2.0GHz)があり、計6機種となる。出荷開始はいずれも12月17日の予定。

なお、2008年第1四半期には、VMwareの組み込み型仮想化ソフトウェア「VMware ESX Server 3i」をあらかじめハードウェアに組み込み、そのまま仮想化プラットフォームとして利用できる形のブレードサーバ「SIGMABLADE」および2Wayラックマウントサーバ「Express5800シリーズ」の新製品を投入する予定であることも表明された。

SIGMABLADEの内部

WebSAM SigmaSystemCenter 2.0は、混在する複数の仮想化環境と物理環境を一元的に管理可能な統合プラットフォーム管理ソフトウェア。現時点では、「仮想化されていない通常のシステム環境」「VMware Infrastructure 3」「Citrix XenServer Enterprise Edition」の3種類の環境を統合管理できる。価格は100万円から(管理サーバ)で、出荷開始は2008年1月末の予定。

なお、同社では仮想化技術への取り組みに関して、今回対応が発表されたもの以外にも「基本的にすべて」対応していく方針だとしており、現時点では明言はされなかったものの、Microsoftの「Hyper-V」(コード名Viridian)等にも今後順次対応していくことが示唆されている。

製品名 Express5800/120Bb-6 スタンダード Express5800/120Bb-d6 外付ストレージ接続専用 Express5800/120Bb-m6 高拡張、高信頼
価格 57万円~ 34万円~ 56万7000円~ 33万7000円~ 79万5000円~ 64万円~
プロセッサ Xeon X5460 (3.16GHz) Xeon X5405 (2.0GHz) Xeon X5460 (3.16GHz) Xeon X5405 (2.0GHz) Xeon X5460 (3.16GHz) Xeon X5405 (2.0GHz)
メモリ なし (最大16GB) なし (最大16GB) なし (最大48GB) なし (最大48GB) なし (最大48GB) なし (最大48GB)
HDD なし (2.5"SAS×2、最大292GB) なし (2.5"SAS×2、最大292GB) なし なし なし (2.5"SAS×6、最大876GB) なし (2.5"SAS×6、最大876GB)