John Resig氏は14日(米国時間)、自身のブログにおいてECMAScriptに関する言語、処理エンジン、アプリケーション、関連企業や団体、開発言語などの関係をまとめた関係図「The World of ECMAScript」を公開した。同関係図はSVGデータでも配布されており、同データはGNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2のもとで配布されている。

ECMAScripの世界、John Resig氏が作成した関連図 - John Resig氏のサイトから抜粋

同氏はMozillaでJavaScript Evangelistを務める人物。jQueryのメイン開発者でもある。本人自身がJavaScriptを使った開発者であると同時に、JavaScriptに関してMozillaとコミュニティとの連携を取る立場にある。ECMAScriptやその周辺の事情には詳しく、同関係図データには一定の価値があるとみられる。

同氏はもともと、特に同氏が関わっているActionScript、Tamarin、ActionMonkey、SpiderMonkeyなどの関係を整理する目的で同関係図の作成を開始。後にほかの関連項目も追加していき、現在の画像になったという。ただしこれがすべての関係を表現しているわけではなく実際にはもっと複雑な関係図になる。同氏はECMAScriptのエコシステムが動いていることに驚いた旨を述べている。

同関係図には多くのキーワードがある。特に著名なものを整理するだけでもJScript、JScript.NET、ActionScript、JavaScript、Spidermonkey、ActionMonkey、JScript、.NET Framework、Tamarin、Rhino、Camino、Firefox、Opera、Internet Explorer、Flash、Photoshop、AIR、WebKit、Safari、Android、PDF、HD DVD、Apache、Tomcat、Mozilla、Opera、Microsoft、Adobe、Apple、Googleなどがあげられる。関係するWebデベロッパは一度同関係図を見ておきたい。