セイコーエプソンは11月15日、「Offirio」(オフィリオ)シリーズの新ラインナップとして、ハイパフォーマンスなA3対応モノクロプリンタ「LP-S3000」シリーズ、「LP-S2000」を発表した。12月上旬から順次発売する。

ハイパフォーマンスモノクロプリンタ「LP-S3000」シリーズ

高速モノクロ印刷が可能なハイパフォーマンスモデル「LP-S3000」

LP-3000シリーズは、LCDパネルを持つハイパフォーマンスモデルで、1,200dpiの高解像度出力に対応。A4普通紙で31枚 / 分の高速印刷が可能なほか、独自技術により印刷指令から出力までを高速化している。用紙カセットのほか内蔵型用紙トレイ(MPトレイ)を標準装備し、よく使う紙を用紙カセットに、そのほかのサイズはMPトレイから給紙することで効率よい印刷を実現している。

またオプションとして、印刷管理ソフトウェア「Print Director」を用意。いつ、だれが、何を何枚印刷したかを管理するとともに、出力結果をトレースすることで不正な利用を抑制可能。印刷に使用した用紙サイズ、種類による単価、プリンタごとに印刷単価を設定することで、印刷にかかったコストも算出できる。また、上限値も設定でき、上限値を超えたユーザーに対しては警告や印刷停止ができる。

透かし印刷機能による不正コピーの抑止、ヘッダー/フッター部分にユーザー名や日付を印刷することで誰のいつの文書かを明示できる。セキュリティ対策としては、オプションで認証デバイスを用意。FeliCaによるICカード認証、指静脈を用いた生体認証を実現している。このほか、メモリーを増設するだけで、印刷時にプリンタドライバで設定したパスワードをプリンタの操作パネル上で入力することで印刷できるパスワード印刷に対応している。

LP-S3000シリーズは、標準モデルの「LP-S3000」(価格9万9,800円)のほか、増設1段カセットをセットにした「LP-S3000Z」(価格12万9,800円)、両面印刷ユニット付き「LP-S3000R」(価格12万9,800円)、PostScript 3やPDFファイルのダイレクトプリントに対応した「LP-S3000PS」(価格17万9,800円)を用意する。発売時期は12月上旬。

ハイコストパフォーマンスモデル「LP-S2000」

コストパフォーマンスに優れた「LP-S2000」

高速データ処理、圧縮転送技術を持つ独自プリンティングシステム「ESC/PageS Printing System」を搭載したLP-S2000(価格7万9,800円、12月中旬発売予定)。A4普通紙をモノクロ28枚/分で印刷できるハイコストパフォーマンスモデルだ。LP-S3000シリーズと同様、用紙カセットに加えMPトレイを標準装備している。

独自のRIT(Resolution Improvement Technology)により、走査線方向の解像度を2400dpi相当、紙送り方向を600dpiの高精度でコントロール。つぶれがちな小さな文字や、ギザギザが出やすい拡大文字、CAD図面・地図などの細かい曲線もクッキリなめらかに再現する。イメージデータ解像度補正機能PGI(Photo & Graphics Improvement)を搭載し、微妙な陰影やグラデーションのある写真やイラストもくっきりと鮮明に表示する。またオプションの印刷管理ソフトウェア「Print Director」により、印刷ログやコストを管理できる。

LP-S3000シリーズ、LP-S2000とも、対応用紙サイズはMPトレイ(給紙容量200枚)がA3~ハガキ / 不定型紙 / 長尺紙で、用紙カセット(給紙容量250枚)がA3~B5。増設1段カセットユニット(給紙容量550枚)がA3~A5。

対応用紙は、MPトレイが普通紙、再生紙、ラベル紙、OHPシート、厚紙、ハガキ(郵政事業製)、往復はがき(郵政事業株式会社製) 、四面連刷ハガキ(郵政事業製)、封筒。用紙カセットと増設1段カセットユニットが普通紙と再生紙となっている。