Oracleは13日(米国時間)、同社の戦略的プロダクト「Oracle Fusion Middleware 11g」の次世代機能プレビューを発表した。今後は顧客からの要望を取り入れ、OFMの機能を拡張していくとプレビューに盛り込んだあたりが発表の主眼ととらえてよさそうだ。OFMはトータルソリューションベンダとして確固たる地位を獲得したい同社にとってきわめて重要な取り組み。

OFM 11gはSOAエンタープライズアプリケーションを構築するためのインフラストラクチャ。買収戦略とトータルソリューション提供を実現する重要な戦略的プラットフォームだ。アプリケーションの構築やデプロイの基盤となる単一のホットプラグに対応したセキュアプラットフォームを実現するもので、SOA、グリッドコンピューティング、エンタープライズ機能が同プラットフォームの基盤として活用される。

OFMの最大の特徴はプロダクトファミリの統合性の高さにある。今回のプレビューではOracle SOA Suite、WebCenter Suite、JDeveloperおよびApplication Development Framework、Application Server、Identity Management Suite、Enterprise Content Management Suite、Business Intelligence SuiteおよびEnterprise Performance Management System、Enterprise Manager for Oracle Fusionなど主要アプリケーションのより進んだ統合と機能拡張が予定されていることが説明されている。

Oracleはエンタープライズで要求されるプロダクトを包括的に提供するトータルソリューションベンダへの道を歩んでいる。業界トップクラスのポートフォリオを買収によって獲得し、一気に成長をかけており、OFMはそれらポートフォリオを統合する役割を担った重要なプロダクトだ。今回、OOW 2007の開催に際してOFM 11gのプレビュー発表をおこなったことは、同社がポートフォリオを結びつけトータルソリューションベンダとして活動していくことをアピールする狙いがある。