NTTドコモは13日、同社などアジアの携帯電話会社で構成されるアライアンス「Conexus Mobile Alliance」において、国際ローミングによるデータ通信を利用した場合の新たな料金体系を導入すると発表した。2008年第1四半期中の提供開始を予定している。

新料金体系では主に海外出張時などの利用を想定しており、Conexus加盟社の携帯電話網を利用した場合、一定量までのパケット通信(iモード通信を除く)を定額にする。ノートPCと国際ローミング対応携帯電話を接続してデータ通信を行う場合、従来は国内よりも大幅に高額な通信料を完全従量で支払う必要があったが、新体系では一定量の通信が定額となるので、出張先でのメールチェックなどに利用しやすくなる。ドコモの携帯電話サービスのオプションとして提供される見込み。

Conexusに加盟しているのは、台湾のFar EasTone Telecommunications、香港およびマカオのHutchison Telecommunications (Hong Kong)、韓国のKT Freetel、インドネシアのPT Indosat、フィリピンのSmart Communications、シンガポールのStarHub、インドのBharat Sanchar Nigam、同じくインドのMahanagar Telephone Nigamで、ドコモを含めると全9社。

また、Conexus加盟社を利用した国際ローミングの通話時間に応じて、航空会社のマイルやホテルのポイントが加算されるサービスも検討されている。

ドコモでは今年7~9月、Conexus加盟社を利用した国際ローミング時のテレビ電話料およびパケット通信料を割り引くサービスを提供していたが、Conexusに関した恒常的なサービス提供については今回が初の発表となる。