セールスフォース・ドットコムは12日、「Salesforce Winter '08」を日本市場に投入。併せて、「Visualforce」の開発者向けプレビュー版を公開したことを発表した。すでに、すべてのセールスフォース・ドットコム・ユーザーがSalesforce Winter '08およびVisualforce開発者向けプレビュー版を利用できる。

Salesforce Winter '08は、「Salesforce Sales」「Salesforce Service」「Salesforce Marketing」「Salesforce PRM」の4メインアプリケーションに加え、新たに追加されたオンラインアイディア交換ツール「Salesforce Content」、および「Salesforce Ideas」の6アプリケーションから構成される。さらに、User Interface-as-a-Service(サービスとしてのユーザ・インタフェース)「Visualforce」の開発者向けプレビュー版が含まれる。Salesforce Winter '08では、「Safari 3」ブラウザの完全なサポートが行われているほか、Salesforce Contentではタギング機能やサブスクリプション機能、提案機能などが利用可能だ。

マルチテナント型オンデマンド・プラットフォーム「Force.com」は、オンデマンド・オペレーティング・システム、オンデマンド・データベース構築機能、ユーザ間コラボレーションを管理するワークフロー・エンジン、複雑なロジックを構築するためのプログラミング言語「Apex」、プログラム的なアクセスを実現する「Force.com Web Services API」、幅広いマッシュアップ、他のアプリケーションやデータとの統合性、およびあらゆるタイプのユーザ・インタフェース構築を可能にする新しいテクノロジー「Visualforce」といった、ビジネス・アプリケーションの構築に求められる機能を包括的に提供する。

Visualforceは、HTMLやAJAX、Flexなどに対応し、画面タイプを問わずあらゆるユーザ環境をサポートするアプリケーション・ユーザ・インタフェースをオンデマンドで構築可能だ。また、「Apex」との統合により、多様なデバイス上の幅広いアプリケーションに対するさまざまなニーズに柔軟に対応できる。現在、開発者向けプレビュー版の提供が行われていて、すでに3,700以上のカスタム・インタフェースが構築されている。なお、Visualforceで構築したユーザ・インタフェースはForce.comの一部として完全に統合されているため、他の機能で作成されたデータ、ロジック、ワークフローを直接活用できる。