ターボリナックスは31日、エントリーからミッドレンジ向けのLinuxサーバーOS「Turbolinux 11 Server」を発表した。価格は4万9,350円。11月29日より販売が開始される。

Turbolinux 11 Serverは、ソフトウェアロードバランサー「Cluster LoadBalancer」や企業向けWebシステム開発ソリューション「Zend Core」、PHP標準フレームワーク「Zend Framework」、およびPHPコードの最適化モジュール「Zend Optimizer」などを標準搭載することにより、Webアプリケーション開発と運用環境をシームレスに統合したサーバーOS。また、NTTデータの独自セキュアOS「TOMOYO Linux」を採用してセキュリティを高めたほか、従来製品と比較してWeb系パフォーマンスを1.5倍強向上させ、CPUソケット数の制限を設定しないなどの特徴を持つ。発売開始より5年間、または次期バージョン発売より3年間のいずれか長い期間の通常メンテナンス、および通常メンテナンス終了後5年間の有償メンテナンスオプションが用意されている。

さらに、22日に発表された米Microsoftとの包括的協業契約に基づき、Turbolinux 11 Serverのユーザーに対してはMicrosoftが保有する特許の使用許諾によるコンプライアンスに沿ったシステム運用環境が提供されることに加え、将来的にWindowsとTurbolinux 11 Serverが混在する環境での相互運用性を保証するシングルサインオン・ソリューションを共同開発するという両社の意向についても再度確認が行われた。

商用パッケージ製品には、インストールCD、オプショナルCD、ソースCD(32ビット版、64ビット版の両方を収録)、ドキュメント(インストールガイド、サポートガイド)、メンテナンスアップデートサービス、インストールサポートが含まれる。主要コンポーネントは、kernel 2.6.23、glibc 2.6.1。設定、障害サポートやトレーニングといったサポートオプションも用意されている。

なお、通常ライセンスのほか、アカデミックライセンスやボリュームライセンス、ゲストOSとして使用する際の専用ライセンスなども提供される予定だ。