"1200万人が涙した"話題の純愛映画『恋空』の公開を前に、女子高生限定試写会とトークイベントが29日、都内で実施され、主演の新垣結衣、三浦春馬、今井夏木監督が出席した。

左から司会のTBS青木裕子アナ、今井夏木監督、新垣結衣、三浦春馬

女子中高生の間で抜群の人気と知名度を誇るケータイ小説を忠実に映像化し、さらに10代の女性から圧倒的に支持されている若手女優の新垣が主役を演じる同作は、女子高生にとって、今最も気になる映画。この日は公開に先駆け、100人の女子高生を集めた試写会が行なわれたのだが、次々と襲い掛かる悲劇を三浦春馬演じる恋人のヒロの真っ直ぐな愛情に支えられながら健気に乗り越えていくヒロイン・美嘉(新垣)の姿に胸を打たれたのか、試写室のあちこちからすすり泣く声が。劇中の二人と同世代なだけに、痛々しくも切ない至上の恋愛物語がダイレクトに心に響いたようで、鑑賞後も感動と涙が止むことはなかった。

女子高生ばかりの会場を見回して一言、「うーん、制服着たくなりますねぇ」

が、上映後のトークイベントに新垣、三浦、今井監督が登場すると、雰囲気は一変。中でも新垣に対する注目は群を抜いており、彼女が「今日は楽しくおしゃべりしましょうね」と呼びかけると会場中から「カワイィー!」と黄色い声援が。

そんな中、始まったイベントは、"彼氏がいても他の男性が気になることがある"、"現在結婚を決めた人がいる"など、現代の女子高生たちの恋愛事情を探る匿名アンケートを中心に展開された。"今付き合っている人がいる"、という女子高生が100人中18人という結果に新垣は「えっ、少ない……ですねぇ」とビックリ。

くるくると表情を変えて楽しそうに調査結果に見入る

「女子高だったんですけど、部活が終わってバイトを始めるっていう時期に彼氏ができたっていうコが増えましたね」などと自身の高校時代を振り返りつつ、「30歳になる前にしたいですね。お互いにやりたいことをやれて、でも、心は離れないみたいな感じがいいですね」と、理想の結婚観を披露。すっかり打ち解けた女子高生たちと映画のヒットを祈願し、イベントは幕を閉じた。

終了後、容姿はもちろん、その率直な意見や柔らかな語り口にも魅了された女子高生たちの、嬉しそうに帰宅する様が印象的だった。

幸運にも2人の近くに座れた女子高生たちからは声にならない歓声が上がっていた

映画『恋空』は11月3日より全国東宝系にてロードショー。

撮影 : 石井健