Googleは29日(米国時間)、株価情報サービス「Google Finance」を拡張し、iGoogleユーザおよびガジェット開発者に対して新しいサービスの提供をはじめた。これでiGoogleユーザは自身のパーソナライズドホームページにGoogle Financeチームが開発した株価情報タブを配置できるほか、Google Financeの情報を活用してガジェットを開発できるようになった。

Googleは2006年3月21日(米国時間)、株価情報サービス「Google Finance」をβ版として公開した。同社の提供しているほかのサービスとの連携や検索機能との連携が特徴で、サービスを立ち上げてからユーザフィードバックをもとにより包括的な株価情報を提供するべく多くの機能追加と改善が続けられてきた。今後も開発継続が予定されているためか、現在でもβ版の位置づけのままになっている。

今回Googleは株価情報によりはやくアクセスするために、Google Financeで提供している情報をそれぞれガジェットとして開発。複数のガジェットをまとめてiGoogleに登録し、タブとして一気に閲覧できるようにした。Google Finance tab on iGoogleから簡単に登録できる。GoogleはGoogle Financeの情報をガジェットで提供すると同時に、Google Financeで提供している情報をガジェット開発で利用できるようにAPIも公開した。これでGoogle Financeの情報を活用したガジェットの開発が簡単にできるるようになった。

Google Financeで提供している株価情報サービスをiGoogleに統合する今回の同社の取り組みは、今後のGoogleサービスの方向性を示すという点で興味深い。iGoogleはパーソナライズドホームページとしてGoogleサービスのなかでも成功したもののひとつだが、今後同社は今回のように多くのサービスをiGoogleに統合してくるだろう。同社の取り組みはiGoogleを活用するユーザにとって高い訴求力になっていくとみられる。

Google Financeトップページ - 同社が提供しているほかのサービスと連動しているという特徴がある

検索すれば対象企業の株価情報が表示される - GOOGで検索した場合の例

Google Financeタグの追加ページ - チェックしたガジェットが一気にタブとして追加される

追加されたGoogle Financeタブ - iGoogleにGoogle Financeが統合されたイメージだ