映画『オリヲン座からの招待状』の記者会見が都内で行われた。原作は220万部を売り上げ、日本中が涙した浅田次郎の『鉄道員』に収録されている同名の小説。かねてより熱望されていた映画化が実現し、注目を浴びている作品だ。会見には東京国際映画祭での特別上映を記念して、宮沢りえ、原田芳雄、三枝健起監督が出席した。

宮沢りえ

昭和30年代の小さな町の映画館"オリヲン座"。館主が病死し、弟子の留吉(加瀬亮)は先代の妻・トヨ(宮沢りえ)とともに遺志を受け継いで、映画館を守ることとなった。周囲からあらぬ噂を立てられながらも、二人は映画を愛し、お互いをいたわりあって生きていく。

戦後10年、日本はまだまだ貧しく、映画産業が斜陽になり始めた頃。それでも、二人は映画の灯火を絶やさぬように支えあい、それは現代まで続き、やがて奇跡が生まれる……。 宮沢りえは「登場人物の心の変化、人間模様はいちばん見ていただきたいところです。オリヲン座という映画館を軸に、加瀬さんと言葉ではないもので会話をしている気持ちで演じました」と見どころを語った。

現代の留吉を演じる原田芳雄は「ぼくらの世代はとくに映画館というところに、非常に思い入れがある。かつては地域と密接にかかわっていたもの。ひとつのオマージュが作品にあると思う」。

三枝監督は「控えめに言っても、美しい映画を作ったということは言えるのではないかと思います」とコメント、作品への自信のほどをうかがわせた。

左から原田芳雄、宮沢りえ、三枝健起監督

11月3日より東映系にて全国ロードショー。