ケンウッドは24日、コンパクトHi-Fiシステム「Kseries」の新モデル「音楽マイスターエディション K1000」シリーズを発表した。発売は11月下旬を予定している。価格は、レシーバーの「R-K1000-N」が5万5,650円、CDプレーヤーの「DP-K1000-N」が4万0,950円、スピーカーシステムの「LS-K1000」が5万5,650円となっている。

「Clear A」モード搭載で、小音量時でも豊かな表現が可能なレシーバー「R-K1000-N」

高精度DACとD.P.A.C.回路を搭載したCDプレーヤー「DP-K1000-N」

K1000シリーズは、Kseriesとしては初めて、CDプレーヤーとレシーバーを分離したモデル。セパレートタイプとしたことで、様々なレイアウトが可能となり、また内部ノイズの影響なども低減している。レシーバー部分に採用されているアンプは、入力部分から出力段までをすべてデジタル化した「フルデジタルプロセッシング」。高精度なマスタークロックジェネレータとD.P.A.C.(Digital Pulse Axis Control)回路により、デジタル信号のジッターを抑えつつ波形を整え、高精度な増幅を行うことで、スピード感のある低音再生を実現している。また、将来の拡張に備えて入力端子も増強。アナログ×3(Phono×1/Line×2)とデジタル×4(光×2/同軸×2)を装備する。出力端子も、アナログ/光デジタル/同軸デジタルを各1系統装備する。

さらに、R-K1000-Nには、新たに「Clear A」モードを搭載。Clear Aモードとは、小音量で再生する場合の専用モード。これは、ラウドネス回路のように、聞こえにくくなる領域を持ち上げてやるような処理ではなく、小音量用に設定されたアンプと専用の電源に切り替えるというものだ。これにより、実用最大出力は低下するが(Clear Aオフ:50W×2→Clear Aオン:10W×2/6Ω)、小音量時でも、音の輪郭がぼやけることなく再生可能となる。

なお、R-K1000-Nには、デジタル音楽で、失われた音域成分を補完する「Supreme EX」も搭載。DP-K1000-Nと接続した場合には、音楽CDか圧縮音楽かのソースによって、自動的にモードを切り替え、最適な補完をかけることが可能だ。

DP-K1000-Nは、MP3/WMAの再生機能も搭載したCDプレーヤー。DACには、ノイズ特性に優れたWolfson社「WM8740」を搭載する。また、R-K1000-N同様、D.P.A.C.を採用している。

曲面バッフルの採用が特徴的なスピーカーシステム「LS-K1000」

LS-K1000は、2.5cmドーム型ツイーターと12cmコーン型ウーファーを搭載した、2wayバスレフスピーカーシステム。特徴となっているのが、「カーブドバッフル」の採用。曲面構造のバッフル版は、ウーファーとツイーターからの音の到達時間を合わせるためもので、ハイグレードなスピーカーでは、比較的よく見られる手法だ。使用されているウーファーは新開発のユニット。アルミダイカストフレームに多層コーティング振動板が組み合わされている。