フランスのパリ日本文化会館では24日より、「黒田清輝から藤田嗣治まで~パリに学んだ洋画家たち~」展を開催する。期間は2008年1月26日まで。

同展は、パリ日本文化会館開館10周年に加え、東京芸術大学創立120周年などを記念して、同会館と東京藝術大学大学美術館が共同で開催するもの。明治から大正にかけて、日本からパリへ渡仏・滞在した12人の画家による西洋様式絵画(洋画)51点、日本人の師と言われるラファエル・コランの作品4点が展示される。

12人の画家には、黒田清輝や安井曾太郎、藤田嗣治などの人物が含まれる。特に藤田嗣治は、エコール・ド・パリの象徴的な存在として、フランスでも有名な画家だ。そのような人物たちの作品を通じて、近代化が進んだ明治時代からパリ万国博覧会、世界大戦という激動な時代における日本の西洋様式絵画の移り変わりを感じ取ることができる展覧会となっている。

観覧料は6ユーロで、MCJP会員および12歳以下は無料となっている。開催時間は12時~19時、木曜日のみ12時~20時までとし、休館日は日・月・祝日、12月23日~1月3日までとなる。

黒田清輝《婦人像(厨房)》1892年 東京藝術大学蔵