Novellは4日(米国時間)、Linuxディストリビューション「openSUSE 10.3」の正式リリースを発表した。対応プラットフォームはIntel i386とx86_64、PowerPCの3種、ディスクイメージには全パッケージを収録したDVD-ROM版のほか、CD-ROMからブートできるLive-CD版、追加パッケージをダウンロードできるCD-ROM版が用意される。

今回のリリースでは、バージョン2.6.22のLinuxカーネルを採用。デスクトップ環境には、KDE 4の一部コンポーネントを取り込んだKDE 3.5.7と、SUSE独自のカスタマイズを加えたGnome 2.20を用意する。システムを統合管理するユーティリティ「YaST」のGTK版も追加された。仮想化機能も強化、Xenが最新のバージョン3.1に更新されたほか、新たにVirtualBox 1.5が加えられている。

パッケージの見直しも行われ、フリーなオフィススイートのOpenOffice.org 2.3のほか、軽い動作で知られるウインドウマネージャXfce 4.4.1が収録された。従来openSUSEでは、法的な問題に対する懸念から意図的にMP3コーデックを取り除いた音楽再生ソフトを提供していたが、openSUSE 10.3に収録のジュークボックスソフトBansheeとAmarokでは、MP3標準対応を実現している。