日本オラクルは4日、中堅企業向けアプリケーションのパートナープログラム「Oracle Accelerate(オラクル・アクセラレート)」を発表した。同社は本プログラムを基軸にパートナー各社との協業を強化し、同社の業務アプリケーション製品群「Oracle Applications」の中堅企業向けビジネス拡大を狙うという。なお、従来までのパートナープログラム「Oracle NeO」は新プログラムに統合される。

「Oracle Accelerate」は、パートナー各社のもつアプリケーション導入における業務知識、業界知識や技術力をもとに「Oracle Applications」を低価格かつ短期間で導入可能とするソリューションを開発し、市場に展開するためのパートナープログラム。同プログラムに参画するパートナー各社は、「Oracle Applications」の短期導入ソリューションの開発を支援する仕組み「Oracle Business Accelerators(オラクル・ビジネス・アクセラレーター)」を活用し、新ソリューションを速やかに開発できる。「Oracle Accelerate」で提供されるソリューションでは、中堅企業の業務アプリケーションへのニーズに対応し、ソフトウェアライセンス、ハードウェア、サービスを一括で提供する。 「Oracle Accelerate」の概要は以下の通り。

1. パートナーによる「Oracle Accelerateソリューションの開発

パートナーは「Oracle Business Accelerators」を活用して各業界別の標準的機能を追加し、さらに追加開発が必要となる機能を加えることにより、「Oracle Applications」の短期導入ソリューションを開発する。顧客ごとに発生する機能追加や変更作業を最小限に抑え、導入期間、導入コストを削減することが可能。

「Oracle Accelerate」のソリューションは、6カ月以内を目安とする導入期間と導入費用、サーバと「Oracle Applications」のライセンス費用を一括で提供可能な価格を提示する。また、新ソリューションを速やかに市場に展開するために必要なカタログやソリューション内容を詳しく記載したWebサイトなども準備される。

2. 参画パートナーへのオラクルの支援策

日本オラクルは、「Oracle Accelerate」の参画パートナーに向けて「Oracle Applications」の短期導入ソリューションを開発する仕組み「Oracle Business Accelerators」を無償で提供する。さらに、オラクルが昨年より実施しているパートナーの「Oracle Applications」の技術者拡充プロジェクト「Project +1000」のプログラムの一部も提供。提供されるのは、製品の導入技術習得コース、中堅企業向けERP製品の導入技術習得コース、プロジェクトマネジャーのスキル習得コース、など。

発表時点で20社のパートナーが同プログラムへの参画を決定しており、オラクルの業務アプリケーション製品「Oracle E-Business Suite」と「JD Edwards EnterpriseOne」を中心に、2007年12月までに30種類の「Oracle Accelerate」のソリューションを提供する予定。