ドメインオブジェクトからWebアプリを自動生成する"Naked Objects 3.0"登場

    後藤大地  [2007/10/03]

    Naked Objects Groupは2日(ドイツ時間)、Naked Objectsの最新版となる「Naked Objects 3.0」を公開した。Naked ObjectsはJavaで開発されたアプリケーション開発プラットフォーム。Apache License Version 2.0の下、オープンソースソフトウェアとして公開されている。ドメインオブジェクトを開発するだけで、あとはNaked Objectsプラットフォームが自動的にユーザインタフェースとデータベースマッパを生成するという特徴がある。生成するUIの種類は指定可能。データベースとの連携にはJBoss Hibernateが活用される。オブジェクトを作成するだけであとは自動的に生成されることから「Naked Objects」という名称が付けられている。

    特定のデータからアプリケーションを自動生成するフレームワークやプラットフォームはいくつもある。最近の主流になりつつある方法で最も代表的なのはRuby on Railsだ。同様のアイディアを採用したフレームワークには、たとえばSpring-On-Railsがある。最近はRailsとはかけ離れてきているが、Grailsも同じような発想に基づいている。

    これら自動生成タイプのフレームワークの多くはMVCパターンをベースとしているが、ドメインエンティティ上に配置されたコントローラにおいてビジネスの振る舞いが完了することが多い。これと比べてNaked Objectsは、コントローラの仕様に対して何らの要求もしなければ制限もしない。ビジネスの振る舞いはドメインエンティティにおけるメソッドとして完全に隠蔽されるという特徴がある。

    完全に分離することと、開発のしやすさ/扱いやすさは必ずしも比例しない。このため、Naked Objectsの取り組みが必ずしもすべての場合においてすぐれたものではないが、ドメインオブジェクトからORマッパとUI層が自動的に生成され、ビジネスの振る舞いが完全に隠蔽される仕組みになっている点は興味深い。Javaをベースとした自動生成タイプのWebアプリケーションフレームワークを検討している場合は、Grails、Spring-On-RailsとともにNaked Objectsにも注目しておきたい。

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