米Texas Instrumentsは、1セルで構成されるリチウムイオン電池用のバッテリ残量管理IC「bp27500」を発売した。バッテリ残量を誤差1%以内という高い精度で予測できることが特徴。携帯電話などのモバイル機器での使用を想定している。
現在、携帯電話などにおいては電池(セル)の端子電圧を測定し、電池の残量を予測する機能が搭載されている。しかし、セルの劣化が進むと電池容量が変化し、予測値と実際の値の誤差が大きくなる。特に電池の残量が少なくなるほど、この誤差は増していく。
本製品は、放電時にセルの劣化状態の確認を行い、「Impedance Track」と呼ぶ独自のアルゴリズムを用いることで、バッテリ残量を誤差1%以内で予測することができる。これにより、機器の稼動可能な時間をより高い精度で予測することが可能になる。例えば携帯電話において、ワンセグ視聴時などに通話分のバッテリ容量をある程度残しておくような機能を実現できる。そのほか、セルの劣化を検知できることから、電池の交換時期を知らせるなど、電池の品質管理にも利用できる。
本製品はモバイル機器側に搭載して使用する。フラッシュメモリを内蔵しており、用途に応じてソフトウェアを変更できる。また、SHA-1やHMACに対応したバッテリ認証機能を搭載している。動作温度範囲は-40~85℃。2.5Vで動作する。パッケージは12ピンのSON(外形寸法は2.5×4mm)。すでに量産出荷を開始している。1,000個購入時の1個あたりの価格(参考)は1.35ドル。
なお、本製品は外付けでLDO(Low Dropout)レギュレータを別途に用意する必要がある。同社ではLDOレギュレータを内蔵した「bp27540」の量産出荷の開始を10月に予定しているという。このbp27540は、バッテリパック側に搭載して使用する。
「bp27500」「bp27540」で採用している「Impedance Track」技術は、すでにノートPCなどで実用化されている。ただし、ノートPC向けのリチウム電池は複数のセルで構成されており、負荷も大きい。また、モバイル機器は電源を完全にOFFにはせず、常時負荷がかかる。そのため、それぞれの特性に合わせてアルゴリズムを開発しているという。
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