米Appleは9月27日(現地時間)、Windowsユーザー向けにiTunesの最新版「iTunes 7.4.3 for Windows」の提供を開始した。同バージョンでは、英語版以外のWindows OS上でiTunesがiPod touchを認識できず、ロック解除を行えないという問題が修正されている。

iPod touchのロック解除問題は、英語版以外のWindows上で動作するiTunesで、ソフトウェア側からiPod touchが認識されず、初期セットアップで行われるロック解除が働かずにいっさいの操作が行えなくなるというもの。iPod touchの出荷が開始された20日前後からトラブル報告が相次ぎ、その対応を巡ってインターネット上の掲示板やブログなどで大きな騒動となっていた。Appleのサポートによるとバージョン7.4.3にアップデートすることで、Windowsユーザーがマニュアル通りの動作でiPod touchを使用開始できるようになる。

iTunes 7.4.3と同じタイミングで、Appleは複数ソフトウェアのアップデートを行っている。例えば同日には、iPhoneにiTunes Wi-Fi Music Storeへのアクセス機能を追加するメジャーアップデータの提供を行っている。このほか、iLife各ソフトウェアのアップデータが26日に公開された。詳細は下記の通り。

  • iLife Support 8.1: iLife '08の各アプリケーションで共有しているソフトウェア・コンポーネントを一斉アップデートする。各種問題の解決のほか、安定性向上が図られている。なお、以下のiLifeアプリケーションのバージョンアップを行う前に、このアップデータの適用が必須。
  • iDVD 7.0.1: 各種問題の解決、互換性強化、安定性向上など。
  • iPhoto 7.1: 設定されたイベント間で写真を移動した場合に発生する問題の解決。そのほか、iDVD同様に各種問題の解決や安定性強化など。
  • iMovie 7.1: ビデオ編集に関する新機能追加や強化のほか、iMovie起動やアプリケーション切り替えで発生するパフォーマンス問題の解決。
  • GarageBand 4.1: ディスプレイに関する問題の解決のほか、Magic GarageBandに関する各種問題の解決、サードパーティ製オーディオ・ソフトウェアとの互換性強化など。