瀬戸内寂聴が訳した『源氏物語』をベースに、芝居と朗読を融合した詞劇『艶は匂へど…』が東京・博品館劇場で11月7日より公演される。元・宝塚歌劇団のトップスター・汐風幸、月影瞳、峰さを理ら実力派女優が出演し、香を使って平安時代の香を再現するなど、新しい平安絵巻が登場する。

写真左より、峰さを理、小川耕筰、宅間政彰、宅間善之、汐風幸、月影瞳、松本紀保

『源氏物語』が誕生して、来年で1,000年を迎えるのを期に、博品館劇場が「源氏物語 一千年紀前夜祭」を企画。その一企画として本公演が行われる。オペラ演出家の恵川智美が演出を担当し、瀬戸内寂聴の言葉に汐風幸ら女優陣の美声を乗せ、幻想的かつ重厚に仕上げたという。また、香を使った演出では、香の専門店「銀座香十」の協力を得て、平安時代の文献を参考にし、オリジナルの香を調合。さらに、立ち上る煙にも光を使用した演出処理を施すという、まさに目、耳、鼻で源氏物語を堪能できる構成となっている。また、人形操演も見どころの一つ。今回は人形が光源氏を演じることになり、小川耕筰が操る顔が描かれていない光源氏が登場。観客の想像力を掻き立てる。

『艶は匂へど…』は11月7日より銀座博品館劇場にて上演。詳しい公演スケジュールやチケット購入方法についてはこちらを参照。