米T-Mobile USAは9月26日 (現地時間)、携帯電話機能を備えた多機能携帯デバイスSidekickの新製品「T-Mobile Sidekick LX」「T-Mobile Sidekick Slide」を発表した。Webブラウザ、電子メール、インスタントメッセージ、マルチメディアメッセージなどに加えて、Sidekick用にカスタマイズされたMySpaceアプリケーションを備える。出荷は今年秋を予定している。

Sidekick LXはシャープが設計を担当した。画面を回転させるとキーボードが現れるSidekickのスタイルはそのままに、従来モデルよりも本体が薄くなった。また、より大きく解像度の高いWQVGAのディスプレイが採用されている。背面にはフラッシュ付きのカメラを装備。本体色はミッドナイトブルーとエスプレッソブラウン。既存のT-Mobileユーザー向けに10月17日に発売開始、新規契約者への発売は10月24日からとなる。

T-Mobile Sidekick LX

Sidekick SlideはMotorolaによるデザインだ。LX同様にディスプレイをスライドアップするとQWERTYキーボードにアクセスできる。本体色はブラック。LXリリースに続いて秋後半に発売される予定で、普及帯モデルという位置づけになりそうだ。Sidekickのメッセージングテクノロジはすべて装備する。

T-Mobile Sidekick Slide

T-MobileはSidekick新モデルの発売に合わせてSidekick NationというMySpace主催のビデオコンテストを開催する。グランドプライズとして10,000ドルの賞金とロサンゼルス旅行を用意している。

欧米でAppleのiPhoneが大きな注目を集める中、Palmは欧州でTreo 500v を発表した。iPhoneがサポートしていない高速な3Gへの対応で対抗している。Sidekickが強くアピールしているソーシャルネットワーキングサービス対応も、iPhoneの弱点として一部から指摘されている。T-Mobile USAのバイスプレジデントであるJeff Hopper氏は「ユーザーはコミュニティのハブとしてSidekickを活用しており、新しいモデルへの乗り換えに意欲的だ」とユーザーの維持に自信を示している。