東芝は、DVD/HDDレコーダー「VARDIA」シリーズの新モデル「RD-S601」「RD-S301」「RD-E301」「RD-W301」を発表した。すべてオープン価格。発売日などは表の通り。

RD-S601/S301はRD-S600/300の、RD-E301はRD-E300の、RD-W301はRD-W300のそれぞれ後継モデルで、2007年8月に総務省の情報通信審議会で提案された「ダビング10」へ対応する始めてのモデルとなる。ご存じのように、現在、デジタル放送にはコピーワンス制限がかけられている。HDDに録画した番組は、その時点で「放送→HDD」の1回のコピーが行われているため、DVDなどには、ムーブしか行うことができない。それに対して、ダビング10は、9回までのコピーと、1回のムーブを認めるというものだ。コピーされたメディアからの孫コピーは認められていない。ただし、ダビング10については、詳細がこれから決定するという段階なので、現在販売されているレコーダーで正式にダビング10への対応を表明しているモデルはなく、今回発表された4モデルでも、ダビング10の正式な使用が決まったあとで、バージョンアップにより対応するということになっている。なお、同社の従来モデルのダビング10への対応に関しては、「検討中ではあるが、新機能の追加ということになるので、現時点ではなんとも言えない」とのことだ。

また、8月20日に発表されたハイビジョン液晶テレビ新型REGZAに搭載される「レグザリンク」へも対応。これにより、REGZA側のリモコンで、VARDIAの再生などの操作を行ったり、REGZA側の番組表からVARDIAへの録画予約を行うといったことが可能になる(VHS一体型モデルの「RD-W301」はレグザリンクは装備されない)。

また、新たに情報表示のための「ぷちまど」を装備。VARDIAの電源をONにした際に、新番組情報や動画ダウンロード情報などが表示される。

それ以外の点に関しては、基本的に従来モデルの機能を継承している。ネットワークI/Fも、RD-A600/300に搭載されている高速タイプではなく、従来のVARDIAシリーズに搭載されているものと同じとのことだ。

デジタルWチューナー搭載で、600GBのHDDを内蔵する「RD-S601」

デジタルWチューナー搭載で、300GBのHDDを内蔵する「RD-S301」

デジタルチューナーは1基のみ搭載。300GBのHDDを内蔵する「RD-E301」

デジタルチューナーは1基搭載。300GBのHDDを搭載し、VHSデッキも内蔵する「RD-W301」

型名 チューナー HDD容量 VHS 発売日 推定小売価格
RD-S601 W 600GB - 11月下旬 12万円前後
RD-S301 W 300GB - 11月下旬 9万円前後
RD-E301 シングル 300GB - 10月下旬 8万円前後
RD-W301 シングル 300GB 10月下旬 9万円前後