JSR 316: Java EE 6仕様」として策定が進められている次期エンタープライズJavaの仕様だが、同仕様のスペックリードであるSun Microsystems, Roberto Chinnici氏が自身のブログにおいてJava EE 6の進行状況について概要を公開した。

まずJava SEに対しても行われたように、EJBエンティティビーンズ、JAX-RPC、JAXRの3つが対象機能からはずれた。EJBエンティティビーンズ、JAX-RPCは、Java PersistenceおよびJAX-WSで置き換えられる。JAXRは利用に制限があることから取り込む対象からははずれている。また、「JSR-170: Content repository for Java」および「JSR-208, JSR-312: JBI JSR」も含まれないことになった。

Java EE 6では、アプリケーションクライアントで使われるクラスやリソースの指定がより明確になるとされている。現在は同じearファイルに含まれている場合でも独立したファイルとして扱われるようになる見通しだ。アプリケーションクライアントとWebアプリケーションに対してアクセスできるクラスやリソースを指定できるようになる。

デプロイメントの前後においてユーザーがWebアプリケーションをカスタマイズできるようにするにはどうするべきかや、Webプロファイルのコンテンツ/定義については、現在エキスパートグループにおいて議論が続けられており、今のところ結論は出ていない。同氏は同ブログにおいて今後も情報を公開していくとしている。Java EE 6の動向に注目している場合は同ブログに注目しておきたい。