21日(米国時間)、Blueprint CSS Frameworkの最新版となる「Blueprint CSS Framework 0.6」が公開された。BlueprintはCSSで開発されたCSSフレームワーク。CSS開発に費やす時間を軽減させることを目的にして開発されたフレームワークでThe MIT Licenseを変更したライセンスのもとで提供されている。扱いやすいグリッド、実用的なタイポグラフィ、印刷向けのスタイルシートなどに特徴がある。

0.6は1.0へ向けた重要なリリース。実用的なディレクトリストラクチャの実現、新しいプラグインシステムの導入(これに合わせて多くの機能をプラグインへ展開)、Webブラウザ互換性をチェックするための新しいテストスイートの導入、垂直方向サイジングユニットにemを再度採用(0.4のときよりも改善されている)、CSSの妥当性を検証、また圧縮処理を実施するための新しいRubyスクリプトを同梱、フォームスタイルの最適化などが行われている。

グリッド機能を活用したデモンストレーションページ

Blueprint CSS Frameworkを使って構築されたサンプルページ

タイポグラフィ機能を活用したデモンストレーションページ

Blueprint CSS Frameworkは整理されたCSSとして参考にもなる。CSSをベースとしてプラグインアーキテクチャを実現しているところなどはほかのプロジェクトにも応用が可能だ。The MIT Licenseを変更したライセンスを採用しているため、各種ソフトウェアに取り込む場合にもわかりやすい。

特にBlueprint CSS Frameworkでは、容易にカスタマイズできるグリッド機能が提供されている点と、実用的なタイポブラフィ機能が用意されている点が注目される。サンプルやデモンストレーションのページを見るとよく分かる。また印刷向けの機能も用意されていることから、CSSを直接使ってデザインしている場合にはBlueprint CSS Frameworkはぜひ注目したいプロダクトだ。将来的な開発としてはIE 5.5以降のブラウザにおける透過PNGのサポートの実現や、リキッドレイアウトバージョンの開発が予定されている。