ネットレイティングスは21日、2007年8月の月間インターネット利用動向調査結果を発表した。それによると、動画共有サイト「ニコニコ動画」の総利用時間が前月比52%増加、ひとりあたりの平均利用時間・平均訪問回数の指標でもYouTubeを大きく上回る勢いで数字を伸ばしていることが明らかになった。

ニコニコ動画とYouTubeにおける1人あたり平均訪問回数、平均利用時間の推移(2006年2月 - 2007年8月、家庭のPCによるアクセス)

ニコニコ動画ユーザーひとりあたりの平均利用時間は3時間14分で、これはYouTubeの3倍以上。昨年6月ごろにYouTubeの利用が急増した時期を上回る勢いで伸びているという。同サイトは、今年1月のβ版サービススタートから現在まで紆余曲折を経ながらも、その成長が鈍ることはなかった。現在サービスを24時間利用できるのは200万IDまでだが、利用"解放待ち"の登録が100万ID近くいることから、今後もさらに成長が続く可能性は高い。

同社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏はこれについて「ニコニコ動画の伸びは、ネット上の動画に視聴者参加型で楽しむスタイルに価値があることを明らかにしました。動画に関連した商品のアフィリエイトを視聴者が貼り付けるECサイトとしてのポテンシャルも大きく、動画関連ビジネスにとって最も注目されるサービスといえます」と述べている。