Mozilla Foundationは20日(米国時間)、Firefox 3.0の開発者向けビルド第8版「Gran Paradiso α8」を公開した。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X、Linuxの3種、サポートされる言語は英語のみ。

Gran Paradisoは、Firefoxの次期バージョン(v3.0)の開発途上版。レンダリングエンジンにはGecko 1.9系を採用、描画はcairoベースの新しいグラフィックAPIに移行している。その結果、Windows 95 / 98 / MeおよびMac OS X 10.2は今後のサポート対象から除外された。

今回のリリースでは、新しいブックマーク / 履歴管理システム「Places」に対応したユーザインタフェースを追加。8月に公開のα7には未実装だった検索条件の追加 / 保存をサポートしている。URLバー左横には星形のボタンを新たに配置、ブックマークの登録をワンクリックで完了できる。URLバーのアドレス補完機能も強化され、アクセス歴があるサイトについては、日本語を含む一般的な言葉を基にしたアドレスの補完も可能になった。

星形のボタンをクリックすると、現在表示しているページがブックマークに登録される

ブックマーク検索時に条件を追加することが可能になった

ビルトインのマルウェア検出機能の追加や、対応するファイルタイプを管理するための「Applications」タブが環境設定パネルに新設されるなど、前バージョンからの変更点は多い。Firefox 3.0の公式リリーススケジュールによれば、10月中旬にはα第9版が公開される予定。