HP StorageWorks XP20000

日本ヒューレット・パッカードは20日、ハイエンドストレージ製品「HP StorageWorks XP20000 ディスクアレイ」(XP20000)の販売を開始した。

同製品は、ハイエンドストレージ製品のエントリモデル「XP10000」の後継機種。「HP StorageWorks ディスクアレイXPファミリ」の最上位機種「XP24000」が持つ仮想化機能、高信頼性、高可用性を継承しながら、ディスクドライブ搭載数を最大240基にすることで低価格化。物理ディスク容量を超える仮想的なストレージ容量割り当てを実現する"XP Thin Provisioning"(仮想ボリューム・プロビジョニング)"機能を提供し、初期導入時に将来に備えたディスク容量を実装する必要がなく、コストが削減できる。また、必要時にシステムやアプリケーションを停止させずに容量を増設することも可能だ。ディスク実装の無駄をなくすことにより、余分な電力を消費せずに電力消費量抑制にも貢献できるのがメリット。

さらに、外部ストレージ仮想化機能"XP External Storage"により、ミッドレンジのディスクアレイ「HP StorageWorks Enterprise Virtual Arrayファミリ」を「XP20000」上の仮想論理ディスクとして利用し、管理することが可能。自動的なデータの複製や移行、サービスレベル管理など「XP20000」の優れた管理機能を容量単価の低いストレージと連携し、高度なILM環境を実現する。そのほか、ローカルホストのストレージとして「XP20000」をリモートサイトに外部ストレージ接続した「EVAファミリ」を設置することにより、災害対策システムの構築が可能な上、業界標準ラックの採用により、スペース効率に優れたデータセンタ環境を構築し、運用管理コストの削減も実現する。

最小構成価格は4,532万8,500円で、10月上旬に出荷が開始される。

同社では、災害対策やデータ保護の強化を支援するテープライブラリ製品「HPStorageWorks MSLシリーズ」および「HP StorageWorks EML/ESLシリーズ」、ディスクバックアップ製品「HP StorageWorks VLSシリーズ」をそれぞれ強化、拡充した新製品を10月中旬に発売する予定だ。