MicrosoftとNovellは12日(米国時間)、Windows ServerとSUSE Linux Enterpriseの相互運用性向上を目的として、「Microsoft and Novell Interoperability Lab」を開設した。研究所ではソフトウェアの設計やテストのほか、顧客やユーザコミュニティと協同してWindows ServerとSUSE Linux Enterpriseを連携活用する技術の構築 / サポートが行われる予定。

同研究所は、2006年11月に発表された両社の戦略的技術提携の一環として設立。マサチューセッツ州ケンブリッジに位置する研究所の広さは2,500平方フィート(約232.26平米)、SANと各種アーキテクチャに対応する80基以上のサーバが設置され、MicrosoftとNovellの技術者で構成されるチームが勤務する。

研究チームが取り組むべき最初の優先課題には、MicrosoftとNovellが持つ仮想化技術の相互運用性向上を掲示。標準的なシステム管理とIDの管理、およびオフィス文書フォーマットの互換性については、追加の課題としてリストアップされている。2007年2月に発表されたロードマップに近い内容であることから、SUSE Linux Enterprise ServerおよびMicrosoft Virtual Server / Windows Serverの仮想化に関する技術が、最初の成果として発表されるものと予想される。