日立製作所の情報・通信グループ(以下、日立)は12日、セキュリティソリューション「Secureplaza」の情報漏えい防止ソリューション「電子割符」のラインアップに「電子割符クライアント」を加えたことを発表した。従来の「電子割符」シリーズ同様、情報を任意に分割(割符化)して保存する秘密分散法を採用しており、ファイルを常時割符化して保存し、単体では意味のない情報にすることでセキュリティを高めているのが特徴。14日より販売開始、出荷は11月1日。

「電子割符クライアント」の操作は非常にシンプル。割符管理ソフトウェアを搭載した専用USBフラッシュメモリをPCのUSB端子に挿すと、PC側にインストールされた利用者の認証をする割符管理ソフトウェアが自動的に起動され、利用ができる。秘密を保持したいデータをローカルドライブに設定した専用フォルダーに入れると、自動的にPCのローカルドライブと専用USBフラッシュメモリの二ヶ所に割符化されて保存される。スタンドアロンでの使用や、既存の認証やセキュリティ環境へのアドオンも可能だ。

販売は、10クライアントがセットになった「基本セット」を基に行われ、価格は、31万5,000円。「基本セット」の構成は、電子割符クライアント基本ソフトウェア内蔵の専用USBフラッシュメモリ(512MB)10個/フォルダ監視プログラムインストールCD/マニュアル(CD)/標準キッティング(USB保護領域100%設定、初期パスワード固定)。PC本体やインストール 代行諸費用などは含まれない。

日立は、2008年度までに3億円の販売を目標としている。