日本ビクターは、デジタルハイビジョン液晶テレビ「EXE」シリーズの「LT-37LC205」「LT-32LC205」を発表した。発売日はLT-37LC205が10月中旬、LT-32LC205が9月中旬。オープンプライスで、推定市場価格は、37V型のLT-37LC205が26万円前後、32V型のLT-32LC205が20万円前後。

1,366×768画素のハイビジョンテレビにフルHDモデル用の映像エンジン/倍速ドライバーを積み込んだ「EXE LC205」シリーズ

同社では、今年の5月にフルハイビジョンで倍速駆動の液晶テレビ「LH805」シリーズを発表している。今回発表された「LC205」は、フラッグシップモデルであるLH805に採用されていた倍速液晶ドライバーや、映像エンジンの「倍速GENESSA」を搭載した「ハイビジョン」モデルだ。LH805では、1,920×1,080画素、各色10bitというパネルが採用されている。それだけの大量な情報を処理するため、LH805には高度な動き検知アルゴリズムや高速なプロセッサーなどが搭載されている。それを1,366×768画素のパネルのテレビに採用したのがLC205ということになる。

40V型以上の大画面モデルでは倍速駆動を採用したモデルが増えてきているが、37V以下、とくに32V型以下のサイズは、現在普及クラスという位置付けにあり、上級グレートと同じ機能を搭載したモデルは多くはない。しかし、画面サイズが小さくても、目立ちにくいだけで実際には動画ぼけは発生している。LC205では、37V/32Vという決して大画面とは言えないサイズに、余力のある高度な映像エンジンとドライバーを持ち込んだことで、非倍速モデル、あるいは従来の倍速モデルにはない精緻な動画表示が可能になっているとのことだ。

LC205では、ドライバーやエンジンだけでなく、Ver.1.3に対応した3系統のHDMI入力や、DLNAクライアント機能、低音と音場の再現能力を高める「MaxxAudio」なども搭載されている。ただし、LH805とは異なり、CECには対応していない。