リアルタイムレンダリングなどのソフトを提供しているRealtime Technology(RTT)と、グラフィックチップを研究・開発しているNVIDIAが、最先端の映像技術を紹介する「ビジュアライゼーション・テクノロジー・ロードショー2007」を開催した。

NVIDIAについて紹介するNVIDIA副社長 ウォルター・ミュンド氏

Realtime Technology AG最高経営責任者 クリストフ・カラシュがRTTソフトウェアを解説

公開したシステムはNVIDIA Quadro FX 5600(もしくはFX 4600)とRTTのソフトウェアから構成されており、世界的な自動車メーカーを中心に数多くのメーカーが採用しているという。ビジュアライゼーション時においては、単なる製品のエクステリア(外構)とインテリアのデザインにとどまらず、細部の質感を正確に再現することで、さまざまなシチュエーションにおける製品の状況を確認できる。たとえば、製品を芝生の上に配置した場合にどのように見えるのかなども確認できるとしている。

この他、流体シミュレーションを組み込み、風洞実験と同じようなシミュレーションが可能。これにより、ある自動車メーカーでは工期が8カ月から5カ月に短縮し、プロトタイプの作成も20から3へと減少できたことを例に挙げた。

また今回のイベントでは、4096×2160ドットのプロジェクタに、リアルタイムレンダリングを表示。実際に自動車をレンダリングしながらオーバービュー、流体シミュレーションなどを実施するというデモを行った。実車のグラフィックと比べながら、レンダリング画像が実物と遜色ないことを説明した。