ウォルトディズニースタジオは、映画『レミーのおいしいレストラン』が公開後27日間で興行収入30億円を突破したと発表した。13日に興収20億円を超えたばかりだが、このお盆休みシーズンでの客足の伸びが数字に反映された結果といえそうだ。

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この作品は、主人公・レミーがキッチンの嫌われ者というネズミとしての宿命を背負いながら、シェフになるという夢を叶えるために悪戦苦闘するストーリー。落ちこぼれシェフのリングイニと出会い、「2人でパリいちばんのシェフになる」というとんでもないアイデアをもとに、さまざまな困難を乗り越えていくファンタジーだ。

7月28日の公開から27日間で観客動員数が252万9,818人、興収は30億1,125万4,100円となった。洋画アニメーションの分野における30億円突破は、2005年公開の『Mr.インクレディブル』以来2年ぶりの快挙。夏休み期間の公開に限っていえば、興収32億円を記録した1994年公開の『ライオン・キング』以来13年ぶりのこととなる。

今年の夏休み映画は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』、『ダイハード4.0』、『オーシャンズ13』などハリウッドの大作続編ものが多いが、子供から大人まで楽しめる『レミーのおいしいレストラン』が幅広い層に支持されたといえそうだ。また、『トイ・ストーリー』や『ファイティング・ニモ』などのヒットでおなじみの、ディズニー/ ピクサーの"ブランド力"がヒットにつながったといえるかもしれない。

『レミーのおいしいレストラン』は日劇3ほかにて全国ロードショー中。