Momongaプロジェクトは19日、Linuxディストリビューション「Momonga Linux 4」をリリースした。対応プラットフォームはi686およびx86_64、デスクトップ環境など収録物が異なる4種類のISOイメージが提供される。PPC64 / PS3版およびLive-DVD版、CoLinux版は後日リリースされる予定。

今回のリリースでは、仮想化システムVirtuozzoのオープンソース版「OpenVZ」をサポート、対応のカーネルを標準装備した。Ruby on RailsやCatalyst、DjangoやStrutsなど、インタラクティブな機能を持つサイト構築に利用されるWebフレームワークも多数収録されている。また、Fedoraプロジェクトの成果物であるPungiおよびlivecd-toolを取り入れ、収録物をカスタマイズした独自のISOイメージを作成することも可能になった。

デスクトップ環境では、3Dの描画能力を持つウインドウマネージャ「Compiz Fusion 0.5.2」のほか、Gnome 2.18.3およびKDE 3.5.7を収録。KDEについては、Momongaプロジェクトが独自に翻訳したリソースを加えるなどした結果、現時点では他のディストリビューションに比べ日本語対応度がもっとも進んでいるとのこと。

Momongaプロジェクトは、2002年7月に発足したコミュニティ主導のLinuxディストリビューション。日本人ユーザを中心に支持を集めた「Kondara MNU/Linux」と、その活動基盤であるKondaraプロジェクトの活動停止を受け、開発成果物を引き継ぐ形で同プロジェクトがスタートした。