日本AMDは12日、Athlon 64 X2シリーズの新製品として「AMD Athlon 64 X2 デュアルコア・プロセッサ 6400+ Black Edition」を発表した。動作周波数が同シリーズでは最速となる3.2GHzに向上している。あわせて同日、秋葉原で開催したユーザーイベントにて、投入予定のクアッドコアCPU「Phenom FX」の動作デモを公開した。

Athlon 64 X2 6400+の発売は20日で、価格は現時点では未定。主な仕様は動作周波数が3.2GHz、L2キャッシュが2MB(1MB×2)、Voltageが1.35-1.40V、TDPが125W、対応ソケットがSocket AM2。90nm SOIプロセスで製造されており、トランジスタ数が"約"2億4300万個、ダイサイズが"約"219平方mmとのことなので、Windsorコアを採用しているものと考えられる。

AMD Athlon 64 X2 デュアルコア・プロセッサ 6400+ Black Edition

なお、Athlon 64 X2 6400+の製品名に追加されている「Black Edition」の表記に関してだが、これはリテールパッケージのデザインが黒を基調とした特別なものへ変更されているため。パッケージにヒートシンク/ファンを同梱しない点も従来パッケージと異なる。

Phenom FXを初お披露目

すでに告知されていた通り、東京・秋葉原にて、一般向けでは世界初となるPhenom FXの動作デモが公開された。当日は日本AMDの"兄貴"こと、おなじみの土居憲太郎氏により、主にこちらの記事で報じた米AMD開催の「Technology Analyst Day」に沿った内容のプレゼンが行なわれた。

会場はこの手のイベントでは定番となっているリナックスカフェ秋葉原店。Phenom FXへの期待の大きさからか、非常に多くのユーザーが会場を訪れていた

コンセプト別自作PCコーナーなど展示も充実

AMD Athlon 64 X2 デュアルコア・プロセッサ 6400+ Black Edition(のパッケージ)もお披露目されていた

当日持ち込まれたデモ機は、3.0GHzのAMD Phenom FX、未発表のRD790(開発コード名)チップセット、Radeon HD 2900 XTグラフィックスカード×2という構成のもの。ベンチマークテストなどは実施されていないが、高負荷アプリケーションを実際に走らせるなどし、処理能力の高さをアピールしていた。

こちらが最注目のPhenom FX搭載PC