8日(米国時間)、XRubyの最新版となる「XRuby 0.3.0」が公開された。XRubyはJavaおよびRubyを使って開発されたRubyコンパイラ。RubyのソースコードをコンパイルしてJavaバイトコードを生成する。プロダクトはGNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2のもとで公開されている。

0.3.0ではJavaレベルメソッドとRubyレベルメソッドをバインドさせるためにアノテーションとコードジェネレーションを使うように変更されている。同アイディアはJRuby MLにおけるJava 5への移行に関する議論に触発されたものだとされている。

ひとつ前のバージョンよりも互換性は向上しているものの、まだ組み込みライブラリの実装に起因する問題があり、同問題の解決は0.4.0まで持ち越しになりそうだ。RubyとJavaの相互運用を実現するプロダクトにはJRubyがあるわけだが、RubyをJavaバイトコードに変換して使えるようにするXRubyの取り組みも興味深い。適材適所で使い分けがきくツールになるだろう。今後の開発に注目していきたい。