米Sun Microsystemsは7日(現地時間)、従来まで「Niagara 2」の開発コード名で呼ばれていた新型プロセッサ「UltraSPARC T2」を正式発表した。プロセッサ内に最大8コアを内蔵し、CoolThreadsと呼ばれるCMT技術を用いることで各コアごとに8つのスレッドを同時実行できるため、1つのプロセッサで計64のスレッドを同時実行可能となる。従来のUltraSPARC T1の特徴だった低消費電力に加え、T2ではさらにパフォーマンスを強化することで、より幅広い用途での利用拡大を狙う。
UltraSPARC T2ではI/Oまわりの強化と特定演算ユニット追加による処理能力の向上で、T1で比較的弱かったパフォーマンス面での大幅な強化が行われており、仮想化によるサーバ・コンソリデーション(統合)をはじめ、さまざまな高負荷・高密度な環境での利用が可能になっている。具体的には、4つのコントローラによる50GBytes/secでのメモリアクセス、デュアルチャネルでの10GbEインタフェースの内蔵、ハードウェアによる暗号化エンジン、8つの浮動小数点演算ユニット搭載などで、整数演算とマルチスレッド処理に特化していたT1と比較して、より幅広い用途への応用が可能だ。
T2の生産出荷は今四半期にも開始される見込みで、単位プロセッサあたりの最低価格は1,000ドルを切る水準になる。またUltraSPARC T1のときと同様、プロセッサのデザインはGPLベースで「OpenSPARC T2」のプロジェクト名で公開される予定になっており、現在OpenSPARCコミュニティのサイト上でベータプログラムの提供が行われている。
今回のT2発表で注目すべきは、当初からプロセッサの外販が念頭に置かれている点だ。これまでSunは、サーバの開発・販売でライバルとなる企業へのSPARCプロセッサの提供は行わず、自社の製品に組み込んで出荷するのみにとどまっていた。だが同社は今年春に自社プロセッサ外販のための部隊を設置し、ライバル他社に製品の採用を積極的に訴えていく戦略を推し進めている。また同社によれば「サーバだけでなく、ネットワーク機器などの他のデバイスにも用途を広げていく」ことも検討しているという。
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