富士ソフトは1日、米Altera製のソフトコアプロセッサ「Nios II」向けのペリフェラル(周辺機器)評価ボード「FSMPB for Nios II」を発売した。USB2.0やEthernet、CAN、RS-232-C、SDメモリーカード、GPIO(180ポート)の各インタフェースに対応した周辺機器の評価を行える。また、オプションで無線LANなどの無線通信にも対応できる。

「Nios II」向けのペリフェラル評価ボード「FSMPB for Nios II」の外観

本ボードは、Nios IIを実装したAltera製のFPGA「Cyclone II」(50万ゲート品)を搭載。メモリとして16MバイトのDDR SDRAMと2Mバイトのフラッシュメモリを備えている。なお、これらのメモリはオプションにより拡張できる。

そのほか、本ボードにはμiTRON4.0準拠のRTOSである「NORTi」(ミスポ製)や、各種デバイスドライバ、プロトコルスタック、サンプルアプリケーションが付属する。そのため、Nios IIとNORTi、各種ペリフェラルを組み合わせた開発環境の構築も可能である。

標準価格は16万8,000円。製品および試作開発のためのベースソフトウェアや、機能拡張のための追加ペリフェラルの提供なども行う。同社では、Nios IIを使用したシステム開発を検討している企業向けに、初年度2千万円の売り上げを目指すという。