聯想集団(Lenovo)はこのほど、3,000万ドルを投入し、メキシコのMonterreyとインドのBaddiに、新たな生産工場を設立すると発表した。

Lenovoがメキシコに設立する新工場は敷地面積2万4,000平方メートルで、2008年半ばに稼動の予定。PC500万台の年産能力を備え、750人程度を雇用する。同工場でできた製品は米州に広く供給する予定で、Lenovoにとっては中国以外で最大規模の投資となる模様。ThinkPadブランドとLenovoブランドのPCについて、全世界における生産能力アップを図っていく。

一方インドのBaddi工場では、一部の生産ラインが今年9月から稼動可能で、インド市場向けの製品を提供していく。同工場の年産能力は200万台で、敷地面積は1万2,000平方メートル、350名体制でスタートする。

2つの工場はそれぞれの地域性と顧客ニーズに応えるものだが、製品取り付けや配置、配送サービス、その他の付加価値サービスなどを提供することにより、重要市場における同社製品へのニーズに対応する。

両工場への総投資額は建設コスト、設備、賃金、福祉、税金など、3,000万ドルを超える予定。

LenovoのGlobal Supply Chain担当Senior Vice PresidentのGerry Smith氏は、「今回の投資はLenovoの将来への重要投資。これらの工場では、我々が中国で実現したのと同様、世界基準の生産レベルを実現し、それを全世界に伸ばすことで、重要市場における当社製品へのニーズに応えていく」と話している。また、「これらの工場と上海新工場、さらには米国ノースカロライナ州のWhitsettに設立した運営センターとが、我々の競争力とコスト構造改革を支え、新市場への進出を手助けしてくれることだろう」と語っている。

Lenovoは現時点で、中国の北京、慧陽、上海、深セン、及びインドのPondicherryに工場を建設している。