Microsoftは27日(米国時間)、Webブラウザ上で動作するリッチインターネットアプリケーション実行環境「Silverlight 1.0」のリリース候補第1版(RC1)を公開した。Windows XP / Server 2003 / VistaとMac OS X 10.4.8以降をサポート、WebブラウザにはInternet Explorer 6 / 7とFirefox 1.5/2.0、Safariのいずれかが必要。

今回のリリースは、5月にリリースされた1.0 Betaのアップデート版。修正された不具合は2,000を超え、ストレステストでは安定性が大幅に向上。JavaScriptベースのAPIは実装を完了したとのこと。Silverlight 1.0の正式版は、2007年秋のリリースが予定されている。

Silverlight 1.0 RC1と同時に、バージョン1.1系の最新リリース「Silverlight 1.1 Alpha Refresh」も公開された。ランタイムのコアが1.0 RC1と同じコードベースに差し替えられたほかは、目立った変更は加えられていない。

Silverlightにはバージョン1.0と1.1の2系統があり、今回リリース候補版が公開された1.0系では、イベントハンドラとしてJavaScriptのみ対応する。並行して開発が進行中の1.1系では、Microsoft .NETのマネージドコードをサポート、サブセット版の.NETアプリケーションがWindowsとMac OS Xの両方で動作可能という特徴を備えている。