The Varnish projectは20日(デンマーク時間)、Varnishの最新版となる「Varnish 1.1」を公開した。VarnishはC言語で開発されたHTTPアクセラレータ。FreeBSD 6およびLinux 2.6をメインプラットフォームとして開発されたプロダクトで、Apache 3.0構想においても取り込みが提案されるなど、注目度も高い。仮想メモリシステムやI/O機能などOSの提供している機能をフルに活用することでプロキシよりも高速に動作するという特徴がある。

Varnishは高速処理実装の参照実装としても、コンテンツマネジメントシステム(CMS)におけるアクセスの高速化にも高い効果がある。既存のシステムに導入する際にもあまり手を加える必要がないなど、運用における効果も期待できる。

Varnish 1.1ではVary:サポートの追加、URLおよびヘッダの再書き込み機能、そのほかいくつかの機能追加が実施されている。1.0.4を採用しているユーザはとくにアップグレードの必要性はないが、興味がある場合にはアップグレードしておくといいだろう。