デルは18日、直流電源に対応した2ソケット、2Uラック型サーバ「PowerEdge 2950 直流電源構成」の販売を開始した。本製品は、同社のx64系サーバ「PowerEdge」シリーズの新モデル。同社の従来製品である「PowerEdge 2950」に直流(DC)対応の電源ユニットを搭載した。価格は42万8,400円から。

一般にサーバ機器などのIT機器は交流電源に対応している。そのため、まず商用の交流電源を直流(バッテリ給電)に変換し、それを再びサーバ機器の電源となる交流に変換、さらにCPUの動作電源は直流であることからサーバ内部で再び直流に変換するといった3段階の変換を行っている。この過程で変換ロスや発熱といったことが起こり、無駄な電力が消費される。

本製品の場合は直流電源に対応しているため、商用の交流電源を直流電流に変換するだけの1段の電源変換となり、低消費電力化が図れる。

本製品は、CPUとしてデュアルコアまたはクワッドコアのインテルXeonプロセッサを1基搭載。メモリとして667MHzで動作する512MバイトのFBDメモリを2つ備えている。SerialATA II対応の3.5型HDDを最大6台まで搭載可能。そのほか、冗長化電源、PCI Expressライザなどを備えている。なお、OSは付属しない。