The Apache Portals Jetspeed teamは16日(米国時間)、Jetspeedをベースに開発されたエンタープライズポータルプラットフォームの最新版「Jetspeed 2 Enterprise Portal 2.1.2」を公開した。同プラットフォームはJetspeed 1.0に対してアーキテクチャ拡張や改善を施したもので、Java Portlet Standardに準拠していること、ポータルデプロイの標準的なメカニズムを提供していること、マルチスレッド機能を有効に活用するスケーラブルアーキテクチャを実現していること、コンポーネントアーキテクチャをベースに複数のFLOSS成果物を組み合わせて構築されているといった特徴がある。

Jetspeed 2 Enterprise Portal 2.1.2はJavaで開発されており、Apache License Version 2.0のもとでオープンソースソフトウェアとして公開されている。2.1.2はバグ修正を主としたリリースだが、次に挙げるような機能拡張も実施されている。

  • ホスト名からサブサイトを実現する仮想ポータル機能の追加
  • PSML/XMLのインポート/エクスポートが行えるアドミンポートレットの追加
  • 管理操作に対する監査ログ機能の追加
  • JSPベースのデコレータをサポート

また同日、The Apache Portals Bridges teamからポートレット開発をサポートするためのフレームワークの最新版「Apache Portals Bridges 1.0.3」が公開された。Apache Portals BridgesはJSR-168互換ポートレット開発をサポートするもので、同成果物を活用することでStruts、JSF、PHP、Perl、Velocity、Groovyといった各種スクリプト言語やフレームワークを利用できるようになる。Apache Portals Bridges 1.0.3もバグ修正という位置づけのリリースだが、新しいGroovyブリッジの追加やより汎用的なインタフェースとしてPortletResourceURLFactoryの導入などが実施されている。