Windowsを正式サポートした「GnuCash 2.2.0」

GnuCashプロジェクトは15日(米国時間)、オープンソースの金銭管理ソフト「GnuCash 2.2.0」をリリースした。対応プラットフォームはLinuxなど各種UNIX系OS、今回のバージョンからWindowsを正式にサポートする。

今回のリリースでは、開発版系列(2.1.x)で進められていたWindowsへの移植作業が完了、マイナーバージョン番号が偶数の安定版としては1年ぶりに更新された。サポートされるWindowsのシステムは2000とXP、Vistaにかぎられ、95や98では動作しない。

その他の変更点としては、定期的な処理を確認する画面が改良され、より簡略化されたビューが利用できるようになったほか、データファイルの自動保存機能が実装されたことが挙げられる。なお、データフォーマットの変更に伴い、GnuCash 2.2.0で作成したファイルは以前のバージョンでは読み取りできない。

GnuCashは、個人や中小企業をターゲットとしたオープンソースの金銭管理ソフト。収入/支出の記録や銀行口座の出納記録といった家計簿機能のほか、複式簿記に対応した記帳機能、株式や投資信託といった金融資産の管理機能を備えている。Microsoft Money(*.ofx)やQuicken(*.qif)で作成したファイルのインポート機能を利用すれば、銀行や証券会社が実施する帳票データ提供サービスも利用可能。