マツダは、コンパクトな乗用車「デミオ」をフルモデルチェンジして、全国のディーラーを通じて本日から販売を開始した。新型デミオの販売台数は月5,000台を計画している。車両本体価格は112万5,000円~158万円。また、同車のデザイン展示イベントを7月28日から9月9日の間、横浜の赤レンガ倉庫で開催する。

デミオ「13C-V」

マツダの「デミオ(DEMIO)」は1996年8月に初代モデルが導入され、扱いやすいサイズに優れた収納性・機能性などで人気を博した。2007年5月末までの国内累計生産は104万台を超え、国内市場におけるマツダの最量販車種となった。今回の新型デミオは3代目にあたり、環境や安全、デザイン志向の高まりといった"新しい時代の価値観"を見据えた「パーソナル・スマート・コミューター」として開発したという。

新設計のボディは前モデル比で全長40mm(SPORTと13Sは30mm)、全高55mm短縮され、大幅な軽量化も行なわれた。全長3,885(13F/C/C-V、15C)/3,895(13S/SPORT)×全幅1,695×全高1,475mm、車重970kg(13C 5MT)~1,020kg(SPORT CVT)と1300ccは全車1t未満に抑えられている。コンパクトなサイズながら荷室スペースは定員乗車時で幅約1,000mm、容量約250L(リッター、VDA方式)を確保。ボディカラーは計11色を設定し、選ぶ楽しさを提供している。

エンジンには新開発の1.3Lミラーサイクルエンジンを始めとした3種類を搭載。「13C-V」「15S」「SPORT」にはマツダ生産車で初となるCVT(ベルト式無段変速機)採用し、燃費とリニアな加速フィールを両立。「SPORT」のCVTにはステアリングシフトで操作できる7速マニュアルモードを採用。1.3LミラーサイクルとCVTを組み合わせる「13C-V」は10・15モード23km/Lという低燃費を誇る。また、全車とも「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」認定を取得、「SPORT」と「15C」の5速MT車を除く全車が「グリーン税制」に適合している。

安全性については、良好な視界や適切に調整できるドライビングポジションを始め、4W-ABS(四輪アンチロックブレーキシステム)やEBD(電子制御制動力配分システム)などのデバイスを装備。一部モデルには滑りやすい道での運転をサポートする電動4輪駆動システム「e-4WD」を設定した。ボディも高剛性な設計で、Bピラーに超高張力鋼板を採用するなど、衝突時のキャビン変形を抑えている。全車に運転席と助手席SRSエアバッグを装備し、さらにオプションでフロントサイドエアバッグ、カーテンエアバッグも用意される。

デミオの展示イベント「MAZDA DEMIO NEW TARGET EXPO in 横浜赤レンガ」は、7月28日から9月9日の期間、横浜の赤レンガ倉庫(神奈川県横浜市中区)にて開催される。NPO法人「デザインアソシエーション」がイベント全体の企画を統括し、著名デザイナー メグホソキさん(イラストレーター)、長谷川喜美さん(空間デザイナー)、五十嵐久枝さん(インテリアデザイナー)の3名が参画する。

サイドビュー

SPORT

SPORTリヤビュー

インパネ(内装色:カームホワイト)

インテリア(内装色:モダンブラック)