2足歩行ロボットによるスポーツイベント「ROBO-ONE Special CUP」(主催: ROBO-ONE委員会)が6月30日~7月1日の2日間、東京・有明のパナソニックセンター東京にて開催された。今大会では従来からの「ROBO-ONE Eagle」に加え、ROBO-ONEとしては初となるサッカー競技「ROBO-ONE Soccer」も実施された。

会場となったパナソニックセンター東京

ROBO-ONE Soccerは初日に予選が行われ、その上位16チームによるトーナメント戦が2日目に開催された。決勝戦は、近藤科学が主催する「KONDO CUP」オープンクラスの第1回・2回大会を連覇した「ロボット野郎Aチーム」と、九州・ロボスクエア主催のサッカー大会を制した「ROBOSPOT選抜チーム」が激突。熱戦の末、1-0でロボット野郎Aチームが第1回大会の王者となった。

決勝戦。奥が「ロボット野郎Aチーム」、手前が「ROBOSPOT選抜チーム」

優勝したロボット野郎Aチーム。左端は西村輝一・ROBO-ONE委員会代表

障害物競走のROBO-ONE Eagleでは、前回と同様に、水平バー、ターンテーブル、L字通路、階段などを配置したフィールドを用意。ゴールにたどり着くまでの時間が争われたが、今回は3体のロボットがクリア(前回大会では1体のみ)。「YOGOROZA-V」(だうと氏)が1分37秒という好タイムで優勝した。

ちなみにこれは1人目で登場して、いきなりクリアした「くまたろう」(引間奈緒子氏)。タイムは3分11秒で3位

また今大会では、2010年の開催を目指しているROBO-ONE宇宙大会の予選競技も行われた。初めて実機を使って実施されたもので、手で放り投げたロボットが両足で着地できれば成功という姿勢制御のチャレンジだったが、こちらは3体が挑戦して全て失敗に終わった。最初に3回連続で成功したロボットには、宇宙大会への参加権が与えられるはずだったが、それは次回への持ち越しとなった。

着地に失敗して壊れるという結末に、頭を抱え込む参加者も

「PetaPina」(ASIAN GUILD氏)は投げるたびに修理して3回挑戦した