1日(米国時間)、GNU Radiusの最新版となる「GNU Radius 1.5」が公開された。GNU RadiusはCやSchemeを使って開発されたRadiusサーバ。GNU Radiusでは認証やロギングのデータベースとしてMySQLおよびPostgreSQLインターフェースとして機能する。ODBCインターフェースを使うことで既存のDBMSを使うこともできる。

GNU Radius 1.5で注目されるのは、ライセンスがGNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 3へ変更されていることだ。Free Software Foundationは6月29日(米国時間)、GPLの最新版であるGPLv3を公開した。GNU Radius 1.5ではこれを受けて、従来のGPLv2からGPLv3へとライセンスを変更している。ライセンス変更以外ではlibgnuradiusが自身のネームスペースを使うようになったほか、ワイルドカード処理の改善、新しいコードサポートの追加、glibcを使っていないシステムにおけるビルド問題の修正などが実施されている。

GPLv3が公開されて以来、従来のGPLv2をGPLv3へ置き換えてリリースするプロジェクトが現れている。今後もしばらくの間このような傾向は続きそうだ。