ビー・エム・ダブリュー、新型「BMW 5シリーズ」の発売を開始

ビー・エム・ダブリュー・ジャパンは、新型「BMW 5シリーズ」の日本での発売を開始した。メーカー希望小売価格はスタンダードな「セダン」が633万～991万円、ワゴンタイプの「ツーリング」が664万～1,023万円、スポーティタイプの「M5」が1,360万円(いずれも税別)。

BMW 5シリーズは、ビー・エム・ダブリューの中核的なモデルで、2.5L(リッター)から5Lのエンジンを搭載する中型セダンとワゴン。今回の5シリーズはマイナーチェンジにあたり、2007年3月に行なわれたジュネーブショーで公開されたモデルが日本に登場したことになる。

新型5シリーズはアルミとスチールの複合ボディを採用しており、重量バランスを50:50に最適化。安全性にも注力しており、アクティブステアリング、ダイナミックスタビリティコントロール、ダイナミックブレーキコントロールなどが装備されている(一部モデル除く)。また、各モデルとも装備内容の充実を図り、実質的な価格を抑えられている。例えばセダンの「530i」では従来オプションだったレザーシートなど69万円相当だったオプションを標準装備化しながら、車両価格は28万円の上昇に抑えている。

スタンダードなボディの「セダン」には4種類のエンジンが用意される。直列6気筒エンジンを搭載するのが「525i」(2.5L)と「530i」(3.0L)、V型8気筒は「540i」(4.0L)と「550i」(4.8L)に搭載される。いずれも新設計か、従来のものを大幅に改良したエンジンで、例えば「530i」は出力を14馬力向上させながら燃料消費は大幅に向上している。トランスミッションはすべて6速オートマチック、ハンドル位置は左右両方が用意される。

ワゴンボディの「ツーリング」に搭載されるエンジンは2.5L(直6)/3.0L(直6)/4.8L(V8)の3種類。唯一の4WDモデルである「530xi」には、自動的に駆動力を分配するフルタイム4輪駆動システム「xDrive」が搭載される。「ツーリング」のトランスミッションはすべて6速オートマチック。「525i」と「530i」は右ハンドルのみ、「530xi」は左ハンドルのみ、「550i」は左ハンドル・右ハンドルから選択できる。

「M5」は5シリーズのボディを使用するが、ビー・エム・ダブリューのスポーティモデルとして別格の扱いになる。エンジンはV型10気筒5.0Lエンジンを搭載。トランスミッションにはシーケンシャルシフトが可能な7速SMGドライブロジックのセミオートマチックが組み合わされる。ハンドル位置は右と左が用意される。