日立アプライアンスは、スチームオーブンレンジ「MRO-CV200」を発表した。発売は8月1日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は10万円前後。

業界最小の設置スペースを実現した「MRO-CV200」

手前が「MRO-CV100」で奥が背面ファンの出っ張りがない「MRO-CV200」

過熱水蒸気発生機能を備えたスチームオーブンレンジは、健康志向の高まりなどから、シェアを伸ばし続けている。しかし、これらの製品の多くは、一般的なオーブンレンジに比べて大型になりがちで、設置面積も増えてしまうというケースが多い。今回、同社が発表したMRO-CV200では、新開発したターボファンの採用により、背面ファンの出っ張りを解消。奥行きを44.4cmと、33Lクラスのオーブンレンジとしては業界最小のサイズを実現している。さらに、庫内を冷却するための風路の変更(従来モデルでは、背面から吸気し側面から排気していたのに対し、新モデルでは、底面から吸気し天面後部より排気する)により、左右、背面とも壁にぴったりつけて設置することが可能になった。

機能面では、「ヘルシーアップコース」が新たに搭載されている。これは、レンジやオーブン機能を使用せずに、約400°Cの過熱水蒸気のみで調理を行うもので、肉などの脂や塩分などを絞り出して調理を行うことが可能だ。

また、「低酸素調理」と「低温調理」を新たに搭載。低酸素調理は、酸化しやすいビタミンC/E/βカロチンなどの抗酸化物質の破壊を抑制する機能。また、低温調理は、DHAやリコピンといった熱に弱い栄養素の破壊を抑えて調理を行う機能。

同社では、このMRO-CV200と同時に、ヘルシーアップコースを省いた「MRP-CV100」、庫内容積30Lの「MRO-CS8」、そして庫内容積22Lの「MRO-CS7」も発表している。なかでも、MRO-CS7は、過熱水蒸気発生機能を備えたオーブンレンジとしては業界最小モデル。一人暮らしの人でも使いやすい、483(W)×340(H)×386(D)mmというサイズを実現している。

発売日は、MRO-CS8が7月10日、それ以外のモデルが8月1日となっている。推定市場価格は、MRO-CV100が8万円前後、MRO-CS8が5万円前後、MRO-CS7が4万円前後。